ミドル/シニア世代に求められる経験・スキル、
そしてベトナムにおける転職成功のコツを紹介します。
35歳転職限界説も今は昔の話となりミドル/シニア世代の転職も一般的となりました。その流れはベトナムでも同様であり、昨年は60歳を超えてベトナム就職・転職をされた方が何名もいらっしゃいましたが、ご年齢によって転職時に求められる経験・スキルは異なります。
1. ミドル/シニア世代に求められる経験・スキル
2. 転職活動前に考えるべきこと
3. 転職活動時に心がけるべきこと
4. JACの効果的な活用方法
1. ミドル/シニア世代に求められる経験・スキル
ベトナムにおいて、ミドル/シニア世代をターゲットとする求人としては、マネジメントポジション、もしくはエンジニアポジションが多い傾向にあります。
マネジメントポジション
管轄予定部門の職種経験やマネジメント経験が求められることはもちろんですが、海外法人においては更に広範な業務に携わっていただくケースが多いため、経営・会計に関わる知見も求められることが多々あります。
エンジニアポジション
何よりも技術力が求められます。ベトナム人エンジニアの技術は年々高くなってきてはいますが、品質にこだわった製造体制を社内に浸透させていくために、まだまだ日本人のエンジニアの採用ニーズは高い状況にあります。日本人エンジニアを採用する場合、エンジニアスタッフとして採用されるケースは稀で、マネージャーとして採用されるケースがほとんどです。技術力に加え、マネジメントや技術指導経験が求められることが多いです。
また、ポジションに関わらず、過去/現在ベトナムで就業した経験があるという点は、選考の際に大きなアドバンテージとなります。ベトナムという国に対するミスマッチリスクが少ないという点はもちろん、特に新規進出企業からは、現地のネットワークを持っている点が魅力に映ります。
2. 転職活動前に考えるべきこと
転職活動を実施するにあたってまず考えるべきこと、それは「転職の目的を決めること」です。
弊社からご紹介する求人は、基本的に「現地採用ベース」の求人となります。物価の違いもあることから、日本からベトナムに転職をする場合には、一般的に日本の給与と比較して、額面金額が下がるケースがほとんどになるのが実情です。
それでもベトナム転職を目指すのか。ご自身の時間と労力を無駄にしないためにも、目的・今実現したいことは何なのかを、まず最初に明確にすることが重要となります。判断軸の優先順位を検討すると、もしかしたらベトナムで働くことがベストな選択肢ではない、という結論になるかもしれません。
一旦目的を定めたら、希望する条件(勤務地やポジション、福利厚生など)の優先順位や下限を決めていきます。希望が全て叶うことがベストではありますが、全てにこだわりすぎると選択肢は狭まり転職の実現からは遠のいてしまいます。貴重な機会を逃さないためにも、選択肢を広めに考えて受けていくことが転職成功の近道となります。
3. 転職活動時に心がけるべきこと
応募に際して
企業・求人への応募段階においては、上記の観点から、求人については幅広く検討し、少しでも興味のある案件についてはまずは応募をしてみる、というスタンスで臨まれることをお勧めしています。
応募前にどんなにその企業のことを調べても、残念ながら、書類選考に通過しなければその時間は全て無駄になります。また、応募までに時間をかければかけるほど、他の候補者の方で採用が決まってしまい、募集が終了してしまうというリスクも上昇します。まずは求人票ベースで興味が持てる案件については応募をしてみる。
そして面接に進むことができたら、更にしっかりと下調べをし、気になる点を面接で確認していく、そんなスタンスで進めていければ機会損失を防ぎつつ、効率的に転職活動を進められるでしょう。
面接に際して
面接時、特に意識すべきは柔軟性です。たとえ同じ業界であっても企業ごとにルールや仕事の進め方は異なるものです。過去のやり方に固執せず、場合によってはアンラーニングを厭わず、柔軟に対応できるかという点は注意深くみられる傾向にあります。
また、ベトナム転職の場合には、日本とは異なるベトナムの価値観に対しての柔軟性、というのも重要です。違いを認め、尊重しつつも伝えなければならないことは伝える。そういった姿勢は海外転職において非常に重要なスキルとなるでしょう。日本人ベトナム人問わず、面接官に過去の経験を振りかざすようなアピールをすること、現地のスタッフを下に見る発言をするなどは、論外です。
4. JACの効果的な活用方法
当社は企業と求職者の双方に対する支援を一人のコンサルタントが行う「両面型」というビジネスモデルを導入しています。企業・求職者双方のニーズを深く理解した上でご紹介し、両者にとってより満足度が高いサービスを提供できるよう日々努めております。
冒頭に記載した通り、現在は年齢にかかわらず転職できる環境とはなったものの、ミドル世代/シニア世代がメインターゲットとなるマネジメントポストの数は限られるのが実状です。結果的に、十分な経験がある方であっても、応募可能な求人数が少ない市場となります。ご経験・スキル・ご希望などを踏まえ、私たちは可能性があると考える求人のみをご紹介して参ります。提案求人については是非、積極的な応募をご検討いただけますと幸いです。
また、私たちは現在募集をしていない企業に対しても、事業を前進させることができる可能性のある方の採用をご提案する動きもとっています。実際、こうした逆提案活動を通じて、その瞬間までは採用枠が無かった企業への転職に成功したケースも複数ございます。特にハイクラスポジションになるほど求人数は少なくなり、また非公開の割合が増えます。そうした観点から、弊社からの求人紹介がない企業であってもご興味のある企業があれば是非コンサルタントへその旨、お伝えください。あなたの可能性を広げられるように積極的にサポートいたします。
まとめ
今回はミドル世代/シニア世代の方々向けに、ベトナム転職成功のポイントをご説明しましたが、いかがでしたでしょうか?この記事が、皆様がベトナムで働くにあたり少しでもご参考になれば幸いです。
JAC Recruitmentには、転職サポートだけでなく、現地に住んでいるコンサルタントだからこそお話できるエピソードが沢山あります。海外転職で不安に思っている事や気になる事等、何かありましたらいつでもお気軽にご相談ください!
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