Xin Chào(シン・チャオ)! JAC Recruitment Vietnamです。
今回は、ベトナムへの就業をご検討中の方々とご面談する中でよく質問を受けます、ベトナムの食生活についてご紹介します。最近では日本国内でも多くのベトナムレストランが展開されているので、ベトナム料理を食べたことがある、もしくは知っているという方も多いのではないでしょうか。
本ブログでは、ベトナムの食文化や起源、選択肢の幅、実際の食事・費用についてまとめました。
ぜひ最後までお読みいただき、ベトナムの食に興味をもっていただけると嬉しいです。
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ベトナムの食文化、ベトナム料理の起源
ベトナム料理は日本人の口に合う、とよく耳にしますが、なぜ遠く離れた東南アジアのこの国で口に合うと思うのでしょうか?
まず、ベトナム料理は米を主食としており、日本と同じようにお箸やお茶碗を使って食事します。これは中華料理の影響を強く受けていると言われています。
また、家庭料理で出てくるのも、お米・汁物・主菜・副菜が基本なので、日本料理と少し似ています。
味や料理の基礎となるものについては、歴史的背景から中国やフランスの食文化の影響を強く受けています。約1000年もの間、中国の支配下に置かれていた影響から、米食文化や、炒める、蒸す、煮るなどの料理工程が定着し、19世紀~20世紀にかけてフランスの植民地統治を受けていたことからフランスの食文化の影響も大きく、パン(特にフランスパン)やコーヒー、プリンなどが日常の食生活の中に定着しています。
様々な影響を受け、エスニック料理のように辛すぎたり食べにくい味付けではなく、さっぱりと馴染みのある味付けになっているメニューが多いです。また、ベトナム料理の味の決め手となる調味料は、「ヌクマム」と呼ばれる小魚と塩を発酵・熟成させた魚醤です。単体で食べると少し味に癖はありますが、料理に使うと深みが出て、とても美味しいです。
地域ごとにみられる味の特徴(北部・中部・南部)
ベトナムは縦に長い国なので、日本の関東は濃い口、関西は薄口、というように地域ごとに味の特徴があります。
北部(ハノイ)
ベトナム北部の料理は、中国と隣接しているため歴史的にその影響を強く受けています。
その為醤油・塩がメインで使われており、さっぱりとした塩味のある味が一般的です。
日本人好みの味付けと良くいわれており、ハノイ名物のフォー、ブンチャー(炭火焼のつけ麺)等を好んでいる方は多いです。
中部(ダナン・フエ)
中部のフエは19世紀~20世紀にかけて存在していた阮朝の都に定められていた為、「宮廷料理」があり高級食材を使い、色とりどりに装飾され、拘って作られた料理が数多くあります。その影響を受けたからか、中部料理は色鮮やかで見た目が良く、スパイスや唐辛子、酸味など料理によって味付けを変えるなど、凝った料理が特徴的です。
南部(ホーチミン)
南部は細長いベトナムの中でも乾季・雨季の二シーズンしかなく、年中30℃前後の蒸し暑い気候なので、砂糖を使用した甘辛い味が特徴です。 北部・南部と比べると付けだれも甘めの物が多く、人によっては少し塩気が欲しいと思う方もいるかもしれません。ただ、暑い気候が故にライスペーパーの生産が盛んで、さっぱりと食べれるライスペーパーを使った料理が多いのも特徴です。生春巻きや揚げ春巻きが一般的ですが、好みで炭火焼肉や焼き魚等をたっぷりの香草等と食べます。
ベトナム在住者の食生活(ローカルご飯・日本食・自炊)
ベトナムに住んでいる方々はどんな食生活をしているのでしょうか。
色々な選択肢がありますので、ご紹介します。
1)ローカルご飯
路上に並んでいる屋台ご飯は中々挑戦するのに勇気がいるかもしれませんが、ローカルのレストラン等であれば、写真付きのメニューもあり、オーダーしやすいです。
味付けは日本人の口によ良く合うので、まずは色々とチャレンジし、自分のお気に入りの一品を見つけていただければと思います。
料金は日本円で250~500円程度なので、サクッと一人ご飯に利用する事もあります。
2)日本食
ホーチミン、ハノイ共に多くの日本食レストランがあります。
近年では、日本の「寿司おまかせコース」や「居酒屋」が若者の間ではやっているので、日本人が行くお店というよりも中間層~富裕層のベトナム人が多く利用しているのが印象的です。
ラーメン、とんかつ、ハンバーグ、お好み焼き等、幅が広く、味のクオリティーも高いので在住日本人の方々も良く利用しています。
日本で定食を食べるのと同じくらいの価格かと思うので、単身の方でも気軽に利用できるお店が多いです。
3)その他(イタリアン、フレンチ、中華)
元々、フランスや中国の植民地だったという歴史もあり、ベトナム料理以外のレストランも多くあります。
特に、フレンチ・イタリアン・中華は選択肢が多く、お店の開拓をするのも楽しいです。
お値段は少し割高ですが、日本食レストランとそこまで大きく変わりません。
4)自炊の場合
やはり安いとはいえ、毎日ローカルご飯等の外食ですと疲れが出てしまいます。
ですので、自炊をする方も多く、その場合はコンビニ・スーパー・食材デリバリー等で食材を購入しています。
どこで買い物すればいいの?と思う方はぜひ「生活情報お買い物編」を参考にしてください。
https://www.jac-recruitment.vn/ja/blog/2022/12/traffic-and-living-in-vietnam-shopping-edition
実録!実際の1日の食事・費用について
さて、実際に日々どのようなものを食べどれくらいの費用が掛かっているのか気になってきた方もいるかと思います。それぞれ生活環境が異なるので一概には言えませんが、今回は単身・現地採用の1日の食事・実際にかかった費用についてご紹介いたします。
単身・現地採用
■朝食(ベトナム料理)
まずは、コーヒーが無いと一日が始まらないという事で、アイスラテをデリバリーしました。ベトナムではデリバリー文化が発達しており、配送料80円~170円程度、バウチャー等があると無料に近いかたちでデリバリ―出来るので良く利用しています。
ついでにベトナムの国民食、バインミーも頼んでみました。フランスパンに野菜やお肉等がたっぷり挟まれているサンドウィッチです。フランスによる植民地時代の文化が残るベトナムでは、パンを作る工程に少しアレンジが加えられ小麦粉以外に米粉が入っており、軽い食感のフランスパンが愛されています。
・アイスラテ:50,000 VND (約280円)
・バインミー:20,000 VND(約110円)
■昼食(ベトナム料理)
お昼はデリバリーしてオフィスで食べることが多いです。
英語対応のアプリも豊富にあり、割引が適用されたりもするので、稀にお店で食べるよりも安くなることがあります。本日のメニューは、炭火で焼かれた豚肉のお弁当(コムタム)を頼みました!
コムタムは細かいお米(砕き米)の上にグリルした豚肉や目玉焼きなどをのせて食べる庶民的なローカル料理です。甘辛い魚醤ダレ(ヌクマム)をかけて、いただきます。おなか一杯になるメニューです。
・コムタム:50,000 VND (約280円)
■夕食(自炊)
この日は仕事が終わり、家に帰ってきて自炊をしました。食材は週末にまとめ買いしたものですが、足りない食材や物は帰宅途中で食材デリバリーを頼む等しています。効率よくデリバリーを使えるのもベトナムならではと思います。
・自炊:60,000 VND程度(約350円)
ちなみに、週2,3回程度日本食を食べに行くことがあります。お店の単価にもよりますが、平均1人500,000 VND (約2,800円)~となり、お酒を飲む量で多少金額が変化します。日本酒や焼酎等、豊富な種類がありますが、日本と比べると少し高めですね。
ローカルレストランの場合は、お酒(ビール)を飲んでも1,000円程度です。
■合計
1日の食事合計は、180,000 VND (約1,000円)でした!
ちなみに、朝・昼はデリバリーまたはローカルご飯、夜は外食週3~4回、その他自炊の私の1ヶ月食費は約8,000,000 VND(約46,000円)でした。
自炊が多い月は、約5,500,000 VND (約30,000円)だったので、貯蓄に多く回したいという方は食生活で調整出来ると思います。
最後に、皆さん、お気付きでしょうか?コーヒー1杯の値段と昼食のお弁当の値段が同じなのです。
ベトナムは世界第2位のコーヒー豆輸出国でもあり、コーヒーを飲むことは日常化されています。路上のコーヒー屋さんであれば1杯15,000 VND (90円)ですが、店舗に入ると40,000 VND(約230円)からが平均価格となります。
まとめ
ベトナムの食文化や実際に1日かかる費用等についてまとめましたが、いかがでしたか?
海外転職の場合、仕事を変えるだけでなく住む環境が大きく変わります。実際にベトナムに住んでいて感じることは、日本食もイタリアンもベトナム料理も、選択肢が幅広くあるので困る事はあまりありません。 日本にいたころよりも食べる料理のバリエーションが広がり、その地で自分の好みに合う職探しをすることも海外転職の一つの魅力だと思っています。
● 食生活・食費以外のベトナム生活情報をご覧になりたい方はこちら。
最後に、求人紹介や転職サポートだけでなく、現地に住んでいるコンサルタントだからこそお話できるその他エピソードが沢山あります。海外転職で不安な事、気になる事等、何でも、いつでも、お気軽にご相談ください。
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