Xin Chào(シン・チャオ)!
今回は、ベトナムへの就業をご検討中の方々から多くお問い合わせをいただく、ベトナムの交通と生活事情(お買い物編)についてご紹介します。
昨今のベトナムでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する規制緩和が進み、街中の雰囲気はパンデミック以前のような活気を取り戻しつつあります。
ベトナムの労働市場においては、プロジェクト再開とそれに伴う求人数増加の動きが出てきており、今後益々その動きは加速することが見込まれます。そのような中で、ベトナムを次なる就業先候補の一つとして検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしながら、ベトナム就業に興味はあるけど、「日本よりインフラが整備されていないだろうし・・・。色々と不便ではないだろうか?」と、ベトナムでの暮らしに対して、少なからず不安を抱くこともあるかと存じます。
本記事を通じて、そのようなベトナムの生活に関するご不安を少しでも払拭いただたら幸いです。
ベトナムの交通事情
日本のように交通インフラが整備された国で暮らし、公共交通機関や自動車による移動がより身近になっている方々にとっては、バイクに跨る群衆がベトナムの街中を駆け抜けていく様子は、異質な光景に映ることでしょう。
ベトナムでは、政府が意図的に自動車に対して輸入関税や手数料を上乗せしていることもあり、自動車は未だ一般家庭に普及していません。そのため、低価格帯で小回りが利くバイクは、ベトナム人が最も利用する移動手段となっています。
しかし、海外からの就業者がバイクを自ら運転し日常使いとすることは、安全性の観点からあまり推奨できることではありません。
それでは、公共交通機関が未発達の地で暮らすベトナム就業成功者たちは、どのような移動手段を利用しているのでしょうか?以下でご紹介していきます。
【ローカルタクシー】メータータクシー
ベトナムへいらっしゃったことがある方であれば、街中を走るタクシーの数にも驚かれたのではないでしょうか。
公共交通機関が発達していない分、タクシーはこの国の重要な交通インフラとなっています。
ベトナムでは、タクシー初乗り料金の平均相場は12,000ドン(約60円)と超お手頃価格。(ちなみに、東京23区のタクシー初乗り料金平均相場は420円です。)車両台数も多いのでどこにいても捕まりやすいですし、タクシー会社によっては、アプリを通じて配車することも可能です。
以上の理由から、在住外国人・観光客が気軽に利用できる移動手段の一つとなっています。
ただし、数多くのタクシー会社が巷には溢れており、中には「ぼったくりタクシー」と呼ばれる個人経営のタクシーも存在しますので、乗車時には注意が必要です。きちんとメーターで走ってくれるタクシーを選ぶことをおすすめします。
「ヴィナサンタクシー(VINASUN TAXI)」「マイリンタクシー(MAILINH TAXI)」は、メーター価格を採用している老舗大手のタクシー会社なので、外国人でも安心・安全に利用できます。
【タクシー配車アプリ】Grabが人気
日本では『Uber』でお馴染みの配車アプリ。
実は、その東南アジア版があり、ベトナムでは「Grab」「Gojek」というアプリを使って、バイクまたは自動車タクシーを配車するのが主流です。
利用方法は簡単で、アプリ上で出発地と目的地を設定すると、乗車前の時点で、目的地までの経路や金額が提示されます。その内容に承諾すると、すぐ近くにいるドライバーまたはライダー(担当者の顔写真と口コミ評価も確認できます)がアサインされる、という仕組みになっています。そのため、ぼったくり被害に遭うことはありませんし、言語の心配も要りません。
支払方法については、デビット/クレジットカードと連携できたり、Corporate Billing設定(領収書がなくても経費処理ができる)という機能があったりと通勤用に大変便利。就業先企業からの推奨もあって、配車アプリを使って通勤しているという在住外国人が多く見受けられます。
ちなみに車タクシーを配車する場合、天候や混雑状況等の影響によっては、金額がローカルタクシーのメーター価格を上回ることもありますので、両者を比較しながら有効活用すると良いでしょう。
【番外編】ローカルバス、地下鉄
ベトナムの街中でもローカルバスは走っているものの、在住外国人が利用する機会は、ほぼないと言ってよいでしょう。なぜなら、バス車内でのやりとりは全てベトナム語、かつ、時間通りに運行されていないからです。
ただ、ベトナムの交通ルールの一つに「バスやトラック等大きい車両が優先される」という、日本とは真逆の概念(日本は歩行者優先ですよね)があるため、ベトナムの交通シーンでは、バスが優先されることが多いです。そういったベトナム独特の異文化体験ができる面白さもあるので、ベトナムでの生活にある程度慣れて、ディープなローカルバスに興味のある方は、『Bus Map』というアプリをダウンロードしておくと良いでしょう。
他にもローカル体験ができる移動手段として、高速バスと鉄道があります。これらは、在住外国人でも利用しやすいシステムとなっているので、ベトナム国内を旅行される際にはぜひ利用してみてください。
最後に、地下鉄について。2021年、ハノイ市内において地下鉄2A号線が開通しました。また、工事期間延長の末、2023年にはホーチミン市内でも地下鉄第1号線が完成予定です。交通渋滞や大気汚染の緩和、そして、利便性の向上が今後期待されます。
ベトナムの生活事情(お買い物編)
続いては、日々の生活に欠かせないお買い物事情についてです。
ベトナム在住の外国人たちは、異国の地・ベトナムでどのようにして食材や日用品を調達しているのでしょうか。
現地でお買い物ができる所は、大きく分けて5つありますのでご紹介いたします。
市場
ベトナムの市場は3タイプあります。
1つ目は、露天商による固定型または移動型の路上販売。
2つ目は、特定の通り一体に小さな商店が立ち並ぶ青空市場。
3つ目は、ベンタイン市場等をはじめとする屋内型大市場です。
露天商や青空市場はよりローカルに密着したもので、英語は通じませんが、地元民に寄り添う価格設定が魅力。ボディランゲージやスマートフォンの電卓アプリを駆使すれば、在住外国人でも利用することが可能です。
屋内型大市場は、どちらかと言うと観光客向けのものであり、掘り出し物探しや値段交渉を楽しむことが醍醐味となります。
スーパー
スーパーは、ローカルなものから、日系、欧米系、韓国系と選択肢は様々。
もし”Made In Japan”をお求めでしたら、「Akuruhi」 「AEON」 「業務スーパー」 等、ベトナムに進出している日系スーパーに行けば、比較的日本の物は何でも手に入るのでご安心ください。
また、ベトナムには多くの国籍の方々が暮らしていることから、幅広いニーズに対応すべくローカルスーパーでさえも、日本をはじめ海外からの輸入品を多く取り扱っています。
コンビニエンスストア
ベトナムには、日系の「ファミリーマート」 「セブンイレブン」 「サークルK」 「ミニストップ」、韓国系の「GS25」等のコンビニがあります。
在住外国人が暮らすサービスアパートメントやコンドミニアム、オフィスビルの近くには、コンビニが至る所に点在しており、ちょっとした買い足しがしたい時には便利です。
ショッピングモール
ベトナムにも、日本でお馴染みの「高島屋」 「AEON MALL」、韓国系の「ロッテ・デパートメント」、ローカル系の「Vincom Center」等の大型ショッピングモールがあります。
ショッピングモール内には、カジュアルブランドからハイブランド、レストラン街、映画館等が集結しており、家族で一日中ゆっくり過ごせる場所なので、休日のお出かけ先としてもおすすめです。
デリバリー
「Grab Food/Mart」 「Shopee」 「Capichi」といったデリバリーサービスアプリを利用すれば、店舗へ足を運ばずとも、配達員がバイクでお弁当やスーパーの食材を届けてくれます。
デリバリー文化は日本よりも発達しており、お昼時になると、各食事店やオフィス前は、配達員ライダーでごった返す程です。
配達手数料が安価な上に、まとめ買いをすると割引が適用されることもあり、時には店舗で購入するよりもお得なお買い物ができるかもしれません。
まとめ
今回はベトナムの交通と生活事情(お買い物編)と題して解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。「ベトナムでの暮らしって、想像していた程不便ではなさそう!」と安心していただけたり、少しでもベトナムでの就業にご興味を持っていただけたりと、今回の記事が海外転職の何か一助となれましたら嬉しく思います。
最後に、求人紹介や転職サポートだけでなく、現地に住んでいるコンサルタントだからこそお話できるその他エピソードが沢山あります。海外転職で不安な事、気になる事等、何でも、いつでも、お気軽にご相談ください。
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