海外転職を検討する際に、ご家族との移住を考えられる方も多いのではないでしょうか?
教育環境はもちろん、万が一病気になった際の病院や保険について、情報が少なく不安に思われる方もいらっしゃると思います。今回はベトナムにおける、教育や病院と保険の情報についてお届けします。
目次ベトナムにおける教育事情についてベトナムの病院と保険事情について |
ベトナムにおける教育事情について
日本人の子弟を対象にした学校は、ローカル系、日系、インターナショナルの3つに大きく区分されます。
ローカル系は、ベトナム人が主に通学し、ベトナム式の教育を受けられる学校です。
日系は、日本人が運営している学校で、教師は主に日本人が担当しており、教育も日本式になります。
インターナショナルスクールは、イングリッシュネイティブの教師が多く、教育方針は、イギリス系、アメリカ系、韓国系、シンガポール系などで様々あります。受けたい教育によって学校を選択することができます。
費用ですが、一般的に以下のような順番になります。
インターナショナル>日系>ローカル系
言葉の面を考えると、日本人の子弟を預ける場合、日系やインターナショナルが安心と考える方も多いでしょう。
今回は日系幼稚園および、日本人学校について詳しく解説していきます。
ちなみに、ベトナムの教育制度は、初等・中等教育が6歳から始まり、小学校5年間、中学校4年間、高等学校3年間の12年制で、小・中学校の9年間は義務教育となっています。
幼稚園/保育園
いずれの都市にもローカルの幼稚園はあります。
日系はハノイ・ホーチミンを中心に、インターナショナルスクールではハノイ、ホーチミン、ダナンなどを中心に所在しています。
先ほどの記載のとおり、日系では、メインの担任は日本人になり、アシスタントとして日本語が話せるベトナム人がつくケースがほとんどのようです。インターナショナルの幼稚園では、英語を話せるベトナム人がアシスタントになります。
預かるのが可能な年齢は1歳~1歳半からがほとんどですが、低年齢の場合は預かる時間が短い場合もあるので注意が必要です。学期は4月から始まることが多く(インターナショナルは9月)、期中でも定員に空きがあれば入園が可能です。
入園に際しての費用ですが、月々の保育料の他に、給食費、バス費、設備管理費、入園費などが発生します。月々のコストは、多くの場合650-950USDくらいが目安になるでしょう。
もちろん、バス代が不要、給食費の変動などの理由で、前後することもありますので、詳しいことは各幼稚園にお問合せください。
なお、ワーキングマザーのために、預かる時間帯を延長している幼稚園もあります。
小学校/中学校
小学生、中学生に関してはホーチミン、ハノイ共に日本人学校があり、小学部6年、中学部3年で構成されています。教育課程は、原則的に日本の学習指導要領に基づいており、日本の教科書が使用されているため、日本国内と変わらない教育を受けることができます。
費用については、下記をご参照ください。
※状況により費用が異なる場合がありますので、詳しくは、各学校にお問い合せください。
● ホーチミン日本人学校
入学金:750 USD (ホーチミン日本商工会議所の会員企業にお勤めであれば500 USD)
授業料:400 USD/月
スクールバス使用料:150 USD/月
● ハノイ日本人学校
入学金:800 USD
授業料:440 USD/月
スクールバス使用料:140 USD/月
その他:PTA会費
高校以降
残念ながら高校年次の日本人学校はありません。そのため、選択肢はインターナショナルスクールのみとなってきます。
多くが中学3年生になる年次で日本に帰られることが多いようです。
ベトナムの病院と保険事情について
ベトナムの医療水準は、日本やアジアの先進国と比べると劣っていると言わざるを得ません。
最近では、外資・日系の病院・クリニックがハノイ市・ホーチミン市を中心に進出しており、外国人は外資・日系の医療機関を利用する場合が多くなります。公立病院を利用する機会は緊急時を除いて、あまりないのではないでしょうか。
ベトナムで気を付けるべき病気・感染症
海外(ベトナム)では、日本ではあまり聞かない病気にかかることもあり得ます。
渡航前に調べておくことで、事前対策(ワクチン・予防薬など)や、病気にかかった時の対応がしやすくなります。
ここでは、ベトナムでも身近な2つの病気を紹介します。
●デング熱
ウィルスを持った蚊に刺されることで感染し、ベトナム全土で感染のリスクがあります。症状としては、高熱や激しい筋肉痛の後、発疹が現れ、現在のところ、ワクチン・予防薬・特効薬はありません。
蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)を使用するなどして、注意しましょう。
● A型肝炎
汚染された水や食品(魚介類、野菜など)を摂取することにより感染します。症状は、発熱や倦怠感、おう吐、黄疸などですが、まれに劇症化して死亡する例も。1〜2カ月後に回復します。ベトナムでは日常的にみられる病気のため、予防接種が勧められています。
医療保険加入の勧め
無保険状態で日系・外資の病院での治療を受けた場合、高額な医療費を請求される場合があります。
病気・事故はよくあることなので、医療保険に加入することをお勧めします。
また、緊急入院・緊急手術になった際に、専門的な医療用語を英語で説明される場合もあります。ぜひ、日系の医療保険に加入することをお勧めいたします。
また、ベトナムローカルの保険に加入をしていたものの、保険適用ができなかった事例を聞くことがあります。
腹痛のため通院したところ、そのまま緊急入院・手術となった際に、保険会社・病院からは、事前に保険適応ができると言われていたが、実際に退院すると、「保険適応ができない」と言われ、結局手術費用は自費となったとのことです。
ローカルの保険会社は、保険内容に関しての説明が不十分な上に、確認を依頼しても対応スピードが遅く、サービスの質が良くないのが現状です。
日系の医療保険であれば、事前に加入保険の内容説明があるのはもちろんの事、「日本語通訳帯同のオプション」や、「窓口が日本語スピーカー」であることが多いので、もしもの際に安心です。
以下の保険会社の情報についても、ぜひご参考にしてください。
保険会社
● 日系・外資の保険会社
● 三井住友海上 (MSIG)
● 損保ジャパン (United Insurance Company)
● 東京海上日動 (Tokio Marine Insurance Vietnam Co., Ltd.)
● WellBe (ウェルビー)
● Liberty (リバティ)
まとめ
ベトナムの幼稚園から高校までの教育事情と、ベトナムの病院と保険事情についてまとめましたが、いかがだったでしょうか。海外就労の際には、ご家族の同意が必ず必要となりますので、本ブログをご参考にしていただきご家族でお話し合いの上、海外移住を検討いただければ幸いです。
より詳しい情報を知りたいという方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
また、海外転職で不安に思っている事や気になる事など、ご質問がありましたらいつでもお気軽にご相談ください!
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