Connecting...

戻る
ベトナムの昇給率・賞与

ベトナムの昇給率・賞与~2022年の上昇率予想~

Xin Chào!(シン・チャオ)

みなさんこんにちは。JACベトナム・ホーチミン拠点のホアンです。

幼少期から日本で育ち、2014年12月よりベトナム・ホーチミン市で働いています。

このブログでは様々な視点から皆さんのお役に立てるベトナムの情報を発信出来ればと思っていますので、どうぞ宜しくお願いします。

さて、いよいよ2021年も残りわずかとなり、気づけば来年度の昇給や賞与を査定する時期になって参りました。

今回は、ベトナムの昇給率・賞与について、先日弊社で実施した「2022年の昇給率・賞与に関するアンケート調査」の結果の一部にも少し触れながらお話できればと思います。

【ベトナムでの昇給・賞与について】

ベトナムでは多くの企業で昇給と賞与が年1回実施されており、企業によって多少異なりますが、毎年旧正月前後(12月~翌年2月頃)に昇給査定、賞与が支給されています。

ベトナムの商習慣として、賞与(テトボーナス)は業績に関係なく、給与1ヶ月分が支給されるという基本的な考えがあります。

賃金と物価の関係を見てくると、昇給率と消費者物価指数(CPI)との間には強い相関関係が認められ、どちらかが上昇すれば、他方も増加する傾向があります。

ここ数年のベトナムのCPI上昇率は2~4%ですが、それに伴い給与の昇給率も7~10%となっていました。

【日本とベトナムの2021年昇給率について】

経団連が2021年5月に発表した春季労使交渉の1次集計結果によると、大手企業のベースアップを合わせた昇給率は1.82%だったとのことです。

一方、ベトナムでは、例年であれば昇給率は6~10%程度ですが、コロナの影響もあり2021年以降は下方気味となり、5~6%程度の昇給率でした。

両国ともコロナの影響を受けていますが、日本ではここ数年平均2%前後の昇給率になっており、ベトナムの上昇率と比べると、経済の発展スピードが異なることがわかります。

【2022年の昇給率、賞与は?】

先日弊社で在ベトナム日系企業様向けに実施した「2022年の昇給率・賞与に関するアンケート調査」の結果によりますと、7割超の企業様がコロナの影響を受けているにもかかわらず、90%弱の企業様が昇給予定という私達が想定した結果とは異なる意外な結果でした。

また、ボーナスも商習慣にならう形で前年と同水準(給与1ヶ月分~)を検討している企業様がほとんどでした。

2022年の昇給率

ボーナスも商習慣にならう形で前年と同水準

昇給率に関しては、ブルーカラー/ホワイトカラー、管理職/非管理職によって多少異なりますが、

4~6%の昇給を検討していると回答した企業様が多かったです。

仮説になりますが、昇給予定と回答した企業様の中には「離職防止」観点から「昇給は見合わせたいがそうもいかないので低めの昇給」と考えて、昇給を実施する予定ではないかと読み取れます。

一方、日本人現地採用の昇給率は、1~2%が一番多い結果となりました。

そもそもの給与がローカルスタッフよりも高く設定されているためと思われますが、

昇給率2%以上を想定していると回答した企業様も多く、日本に比べると高い水準かと思います。

昇給率2%以上を想定している

【まとめ】

コロナの影響と2021年7月より実施されていた厳しいロックダウンにより経済がストップしていた期間があったにも関わらず、国際通貨基金(IMF)によると、ベトナムの2021年における国内総生産(GDP)成長率が+3.8%となり、マレーシア、タイ、フィリピン、インドネシアの4か国を上回るとの見通しを明らかにしました。

厳しい状況が続いている企業様も多いであろうと推察しますが、コロナ過でも成長し続けているベトナム経済に注目していきたいと思います。

ベトナムへの転職をご検討されている方や、ベトナムについてより詳しく知りたい方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。

弊社問い合わせメール先:Vietnam@jac-recruitment.vn