今回は「なぜ、日本ではなくベトナムのIT企業に転職するのが、お勧めなのか」という点に触れさせていただきます。
ベトナムのIT事情
日本では深刻なIT人材不足が叫ばれており、2030年までに、約43万人のエンジニアが不足するといわれております。
そのような背景から、ベトナムにオフショア開発拠点を設立されるIT企業様が多くあります。なぜIT企業がベトナムを選ぶのかというと、以下のような点が挙げられます。
若くて安い人材
ベトナム国民は平均年齢が32歳と若く、またITエンジニアも80%近くが20-34歳と言われており、若くて手を動かせる人材が豊富です。
また、国策としてIT事業に力を入れている背景もあり、現在約40万人のエンジニアがおり、かつ、毎年5万人のエンジニアが学校を卒業し、エンジニアとして社会に出ています。
さらに、他の国に比べても、エンジニア人件費などが安いのも魅力です。
企業への優遇
国としてIT企業の誘致を行っている背景もあり、IT企業を対象とした長期的な優遇税制度が存在します。
投資先という観点からも、日本のみならず、世界のIT企業から注目されております。
語学力
ベトナム人は語学学習にも積極的で、英語、さらには日本語を学習されている方も多くいらっしゃいます。実際に事業を行っていく際、言語は大きな壁になりますので、ベトナムでは日本語を話せる方を集めやすいという点も、企業にとっては魅力的です。
なぜベトナムへの転職がお勧めなのか
では、ベトナムに転職することは、どのようなメリットがあるのでしょうか。
確かに現在は、日本国内でもIT人材は不足しており、転職を考えた際には多くの選択肢があります。また、お給料も、ベトナムで働くより良い場合が多いです。
ですが、ベトナムで働くのには以下のようなメリットがあります。
キャリアアップの可能性
前述の通り、ベトナムでは若いエンジニアが多いです。また、オフショア開発が多いため、お客様は日系企業であることが多いのですが、ベトナム人エンジニアだけでは、求められている品質を出せないようなこともあります。
そのため、日本人を採用する際には、これまでの経験を生かして、チームのリードやエンジニアへの指導を期待され、日本のお客様と要件定義・基本設計など上流工程を任せていただけることが多いです。
ですので、早い段階からマネジメントを経験できる可能性が高く、また、企業様によってはエンジニアからITコンサルタントになるキャリアを提供いただける場合もあります。
語学を生かした仕事
ベトナムには、日本語が話せるエンジニアもおりますが、英語が話せるエンジニアの方が割合としては多いです。ですので、英語を使ってお仕事をする機会が日本に比べて多いです。
じゃあ英語ができないと働けないのかと思われた方は、ご安心ください!ITコミュニケーターという日本語の通訳/翻訳をしてくれる人材を採用している企業も多いので、自分の語学力に合わせて、少しずつ英語を使っていけるという魅力があります。
企業によっては英語力を全く必要としないポジションもあります。
将来役立つ経験を蓄積
前述の通り、日本では深刻なエンジニア不足となっており、ベトナム人、インド人など海外のエンジニアを日本国内で採用しようという動きがあります。実際に積極的に採用している企業もあります。将来的には、日本国内であっても海外のエンジニアと一緒に働くことが当たり前の時代が来るかもしれません。その点を考えると、今から海外の方をマネジメントした経験を積んでおくことは、将来的な自身の市場価値を高めることにつながり、大きなアドバンテージになるはずです。
まとめ
以上のことから、ベトナムへの転職をお勧めいたします。
給料が日本よりも低くなる可能性はありますが、ベトナムは物価自体も日本の1/2ほどですので、あまり生活水準を下げずに生活できる可能性も多くあります。