ベトナムはチャイナ+1の流れで世界的に注目されている国です。2020年はGDP成長率が+2.91%とここ数年の中では低成長でしたが、世界的に見ればコロナ禍でもプラス成長を遂げている数少ない国の一つです。
そんなベトナムの基本情報について、動画と記事でお伝えいたします。
<目次> |
1. ベトナム基本情報
ベトナムは世界地図上でいうと中国の南側に隣接し、インドシナ半島の東側に位置する国です。北端から南端までは約1600kmほどであり、とても縦に長い形をしている国です。人口は9.762万人(2020年)、平均年齢は31歳と若くエネルギッシュな国です。また、8割以上が仏教徒ということもあり、文化的にも日本に近いものがあります。日本からはフライトで約5~6時間の場所にあります。
大きく区分すると、北部、中部、南部の3つの区域に分けることができ、北部最大の都市で政治都市と呼ばれる首都ハノイ、中部に位置し近年リゾート地として人気が高いダナン、南部にあるベトナム最大の商業都市ホーチミンが各区域の中心都市となります。この3つの都市は日系企業の進出も多く、ご転職の際に候補地となる可能性が高いです。
また、中国、ラオス、カンボジアなどと国境が隣接しており周辺国とのアクセスも良いため、ベトナムに住んでいると、週末を使った旅行も叶います。
2. ベトナムの治安について
ベトナムは東南アジアの中でも治安が大変良い国といえます。ホーチミンやハノイなどの都市部に関しては、夜一人で歩いていても、それほど警戒していなくても安全なところです。殺人や強盗などの凶悪犯罪の発生は少なく、日常生活において緊張感を感じることはほとんどありません。
しかし、観光地など、人が多く集まる地域では、スリやひったくり、空き巣といった軽犯罪には注意が必要です。
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3. 就職前に知っておきたい、ベトナムの経済と産業構造について
冒頭に記載した通り、近年、ベトナムは世界の生産拠点として右肩上がりの成長を遂げており、コロナウイルスの影響があったもののGDPも底堅く伸びております。
2006年以降、ベトナムには多くの日本企業が積極的に進出しており、近年は製造業に加え、商社、物流、建設、不動産、IT、小売、サービスといった幅広い業種における採用が活発化しています。職種は営業、エンジニア、事務など、さまざまな求人のニーズがあります。
4. ベトナムの食生活について
ベトナム料理はヘルシーで油っこくないものが多く、また他のエスニック料理ほど辛くないため、日本人の口に合う食事が多いです。
また、文化的に中国とフランスの食文化の影響を強く受けているので、バインミーというベトナム風サンドイッチや、カフェでコーヒーを飲む文化が定着しています。
また、興味深い点としては、地域によって好まれる味が異なることが挙げられます。
北部:塩や醤油をベースにした塩辛い味
中部:唐辛子を使用した辛い味
南部:砂糖を使用した甘辛く濃い味
基本的には米食で、フォー、生春巻きなど、米粉を使ったものをよく食べます。
近年では日本料理や欧米料理も浸透しており、さまざまな国の料理を楽しむことができます。
また、Grabという配車アプリがフードサービスも提供しており、デリバリーでさまざまなものをオーダーすることもできます。
※食生活についてより詳細な情報が知りたい場合はこちらのページをご覧ください。
5. ベトナムの住居情報について
ベトナムのアパートは日本に比べるとリーズナブルなことが多いです。基本的にサービス付きのアパートを借りられることが多く、一人暮らし向けの家(ワンルーム、1DK)は4-7万円ほどで住めます。サービスには家具、掃除や洗濯のサービスが含まれているので、借りたその日から住むこともできます。
日本の不動産会社も進出してきているので、日本語で住居を探すことができますので安心です。
6. もしもに備える医療情報
海外生活で心配なことの一つ、医療。病院に行っても言葉ができないから心配と思われるかもしれませんが、近年ベトナムでは日系クリニックやインターナショナルクリニックが増えており、日系クリニックには日本人医師や日本人スタッフ、また日本語対応可能なスタッフが勤務しているので安心です。
また24時間対応の医療機関もございます。海外旅行保険に対応している医療機関も多く、対応してる病院であればキャッシュレスでの診療が可能です。
7. ベトナムの交通機関
ベトナム人の移動手段としてはバイクがメジャーですが、交通事情が異なるためお勧めはしません。
外国人が安心して利用できる交通手段としては、タクシー、配車アプリ(Grabなど)、公共バスなどが挙げられます。その中でも配車アプリは行き先をアプリ上で指定できるうえ、予約段階で料金もわかるため、安心して使用できます。さらに、比較的安いという点も特徴です。
また、現在ハノイ、ホーチミンでは都市鉄道の開発が進んでおり(ハノイでは開通済み)、今後の新たな移動手段として期待されています。
8. 携帯電話、Wi-Fi など通信事情
ベトナムは日本と比べてもWi-Fiの普及率が高く、カフェやレストラン、商業施設など、どこにいてもアクセスすることができます。
また、SIMフリーのスマートフォンであれば、現地のSIMを購入することもできます。現地の通信会社と契約となると難しいように聞こえますが、意外と簡単に契約ができます。SIMはプリペイド式が主流です。
一番使用する機会の多い自宅はWi-Fi が備えついていることが多いので、個人契約の必要もなく安心して使えます。
通信は比較的安定しているものの、通信スピードは日本に比べると遅いことが多いです。
9. 子供の教育事情
ご家族で移住を検討される際は、教育事情も大事なポイントになります。
幼稚園、小学校、中学校共にインターナショナルスクール、日系、ローカル系があります。一般的に金額はインターナショナル>日系>ローカルの順になります。
また、日本人学校は小中学生までとなっており、高校以上はインターナショナルスクールのみが選択肢となります。
転職をご検討中の方は、新規ご登録のうえ、ぜひご相談ください。 |
10. 就労ビザとワークパーミットについて
ベトナムでの就労にあたってはワークパーミットの取得が必要であり、取得には原則4年制大学卒業かつ3年以上の職務経験が求められます。
ワークパーミットの取得に関しては、ベトナムにある企業からのオファー受諾後、各種必要書類を準備し、手続きを進めていきます。
また、ワークパーミットとは別に、入国に際して必要な就労ビザの取得も行っていきます。
簡単な流れは以下の通りです。
<ビザ/ワークパーミット取得の流れ>
1. 企業からのオファーを受諾
2. 企業側で雇用における諸手続きをスタート、同時にワークパーミット取得に必要な書類の準備を開始
3. 書類の準備が整ったら、ベトナム領事認証の取得などの手続き
4. 手続きが行われ次第、フライトの予約を行いベトナムに渡航
5. ベトナム国内でワークパーミット取得に必要な書類を提出
<ワークパーミット取得に必要な書類>
1. パスポート
2. 無犯罪証明書
3. 在籍証明書
4. 卒業証明書
11. ベトナム渡航前に準備すること
内定が確定し、ベトナム渡航が決定すると具体的な準備が必要となってきます。
下記は一例ですが、準備が必要な項目の一覧となります。
ワークパーミットに必要となる書類
集めた書類の公証化、ベトナム領事認証の取得
日本国内における役所関連の手続き(住民票、年金、健康保険など)
住宅や投資関連、車などの対応
渡航のための荷物、日本における荷物の処理
ベトナムに来てからの初期費用
ベトナムに来てから最初の数日は、就業先の会社が手配するホテルに宿泊することが多いですが、その後はご自身で住宅を決めていただく必要があります。家賃を1-3カ月分ずつ支払うことが多いので、生活費も含めて余分にお持ちいただくことをお勧めしております。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか。
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